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医療コラム

剪除法は保険適用される?ワキガ手術の費用や適用条件を解説!

手術

大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供しています。

本記事では、ワキガ手術の中でも代表的な治療法である「剪除法(せんじょほう)」について、保険適用の条件や費用、メリット・デメリットなどを解説します。ぜひご参考ください。

剪除法は保険適用される?適用条件について

ワキガの診察

ワキガの手術で行われる「剪除法」は、重度のワキガ(腋臭症)と診断された場合に健康保険が適用されます。

保険が適用される条件は「医師が重度のワキガ(腋臭症)と診断した場合」に限られ、軽度や中等度のワキガ、あるいは美容目的での施術には保険は適用されず、自費診療となります。

重度のワキガかどうかは、医師による問診と臭いの強さを評価する検査によって判断されるのが一般的です。問診では、症状が出始めた時期や家族歴の有無、耳垢の性状(湿っているか・乾いているか)など、ワキガに関連する要素を総合的に評価します。

臭いの強さを調べる検査としては「ガーゼテスト」が代表的です。この検査では、ワキの下にガーゼを一定時間挟み、取り出したガーゼの臭いを嗅覚で確認することで強さを客観的に判定する方法です。判定は定められた基準に基づいて行われ、重症度の評価に用いられます。

ガーゼテストによる重症度判定

ステージ判定基準
ステージⅠ臭わない
ステージⅡガーゼがわずかに臭う
ステージⅢ鼻にガーゼを近づけると臭う(軽度)
ステージⅣガーゼを近づけなくても臭う(中度)
※横にいてわかる程度
ステージⅴガーゼを手に持っただけで臭う(重度ワキガ)
※人を間に挟んでいてもわかる程度

剪除法とは?ワキガ手術の代表的な治療法

剪除法

剪除法は「皮弁法(ひべんほう)」とも呼ばれる、ワキガ手術の代表的な方法です。

手術では、ワキの中央を数cm切開し、臭いの原因であるアポクリン汗腺を目視で確認しながら確実に取り除きます。アポクリン汗腺を直接除去できるため、ワキガの根治が期待できる治療法です。

剪除法による治療は、外用薬やボトックス注射、ミラドライと比較して、最も高い治療効果が期待できます。

剪除法の効果とメリット・デメリット

ワキガの診察

剪除法は高い治療効果が期待できる点が最大のメリットです。海外の報告では、腋臭症患者に対して剪除法を行った結果、95%以上の患者で臭いの改善が認められたとされています 1-2)。

一方で、デメリットもあります。傷跡が残る可能性があること、術後に約1週間のワキの固定が必要でダウンタイムを伴うこと、さらに執刀医の技術によって仕上がりや効果に差が生じることなどが挙げられます。

※参考文献
1)Liu Q, Zhou Q, Song Y, et al. Surgical subcision as a cost-effective and minimally invasive treatment for axillary osmidrosis. J Cosmet Dermatol 9: 44-9, 2010
2)Qian JG, Wang XJ. Effectiveness and complications of subdermal excision of apocrine glands in 206 cases with axillary osmidrosis. J Plast Reconstr Aesthet Surg, 63: 1003-7, 2010

剪除法の安全性について

剪除法の術後には、痛みや腫れ、内出血が生じる場合があります。手術後は皮膚がしっかり定着するよう圧迫固定が必要になります。そのため、ダウンタイムが生じます。

また、ワキを切開して行う手術であるため、傷跡が残る点も注意が必要です。ただし、傷跡は手術後数ヶ月から1年ほどで目立たなくなり、最終的にはワキのシワやスジに紛れるような傷跡になります。

剪除法の手術費用

ワキガの診察

ワキガに対する剪除法(皮弁法)の保険点数は6,870点で、これに基づく費用は片側で68,700円、両側で137,400円です。健康保険が適用された場合、患者様の自己負担は以下の通りです。

  • 3割負担の場合/片側:約20,600円、両側:約41,200円
  • 1割負担の場合/片側:約6,900円、両側:約13,700円

このほかに、診察料・処方料・検査費用などが別途必要となる場合があります。

【まとめ】剪除法は保険適用が可能|まずは専門医に相談を

クリニック 待合

ワキガの手術で行われる「剪除法」は、重度のワキガ(腋臭症)と診断された場合に健康保険が適用されます。

剪除法は、傷跡が残る可能性やダウンタイムが必要といったデメリットもありますが、外用薬やボトックス注射、ミラドライと比較して、最も高い治療効果が期待できる治療法です。

ワキガはコンプレックスにつながりやすく、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。症状でお悩みの方は、まずは専門医に相談して、ご自身に合った治療法を検討されることをおすすめします。

ワキガ治療・剪除法は古林形成外科難波院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が剪除法によるワキガ治療を行っています。

当院では、術中・術後の痛みをできる限り抑えるために、局所麻酔の工夫や術前の十分な説明を行い、患者様に安心して手術を受けていただけるよう努めています。また、手術後の仕上がりにもこだわり、形成外科の縫合技術を活かして、傷あとが目立ちにくく自然な仕上がりを目指しています。

ワキガでお悩みの方や、剪除法による治療をご検討中の方は、当院までご相談ください。

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古林形成外科 難波院
古林形成外科 難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供します。
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