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医療コラム

剪除法のダウンタイムはどれくらい?痛み・仕事復帰の目安まで解説

患者の悩み

大阪府大阪市の古林形成外科 難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が剪除法(せんじょほう)によるワキガ治療を行っています。

ワキガの代表的な手術である剪除法を検討される患者様にとって、「ダウンタイムはどれくらい続くのか」「仕事や運動にはいつ戻れるのか」といった点は、特に不安の大きい部分です。剪除法は、高い効果が期待できる一方で切開を伴う手術である以上、術後には一定の回復期間が必要になります。

この記事では、剪除法のダウンタイムの具体的な目安、仕事や運動への復帰時期、術後に注意すべきポイント、さらに「医療機関の選び方」についてもわかりやすく解説します。

剪除法のダウンタイムはどれくらい?

ワキ汗・ワキガ

剪除法は、ワキガ治療として行われる代表的な手術方法で、ワキの皮膚を小さく切開し、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺を直接確認しながら取り除く治療です。根治治療として効果が高い一方で、切開を伴うため、一定のダウンタイムが必要になります。

ダウンタイムの目安は、一般的に術後1〜2週間程度とされています。この期間は腫れや痛み、内出血が出やすく、術後の創部を安定させるために、ガーゼなどによる圧迫固定を行うことが多くなっています。

手術直後は出血や腫れを抑えるため、ワキをしっかり圧迫します。医療機関によって固定方法は異なりますが、通常は約1週間ほど圧迫が必要です。この間は、腕の上げ下げがしにくい、服の着替えが不便といった日常動作に影響が出る場合があります。また、赤みや腫れは術後1週間ほど続くことがあり、個人差はあるものの、違和感が軽くなるまでに2〜3週間程度かかることもあります。

仕事や運動はいつ再開できる?

ワキガの診察

剪除法のダウンタイム中は、ワキに負荷をかけないように過ごすことが重要です。ワキは腕の動きと密接に関わっているため、日常のちょっとした動作でも刺激が加わりやすく、無理をすると痛みや腫れ、傷口のトラブルにつながる可能性があります。

そのため、仕事や運動の再開時期は慎重に判断する必要があります。

仕事復帰の目安

デスクワークが中心の場合、早ければ術後2〜3日ほどで職場に戻ることが可能です。ただし、術後は圧迫固定が続いているため腕が動かしにくい場合もあり、無理のない範囲で復帰することが大切です。

一方、腕を頻繁に使う作業や力仕事が含まれる場合は、創部への負担を避ける必要があるため、1〜2週間程度の休養を確保するのが一般的です。特に重い荷物を扱う仕事ではワキに強い力がかかるため、2週間以上の休養が推奨されることもあります。実際の復帰時期は症状の経過や医師の判断によって前後します。

運動の再開の目安

運動は、まず術後1週間ほどは傷の安定を最優先とし、負荷の少ない活動にとどめましょう。軽いジョギングやジムでの軽めのトレーニングは、通常2〜3週間後から再開できます。腕を大きく動かすスポーツや、強い負荷がかかる運動はワキに負担がかかるため、少なくとも3〜4週間は間隔を空けることが望ましいとされています。

再開のタイミングは痛みや腫れの状態によって異なります。違和感が残る場合は無理をせず、医師に相談しながら進めるようにしましょう。

剪除法のダウンタイム中に注意すべき点

ワキガの診察

剪除法は、術後の過ごし方によって治療の経過が大きく左右されます。以下のポイントに注意しながら、無理のない範囲で生活することが大切です。

圧迫固定を適切に維持する

剪除法では、術後1週間ほど圧迫固定を続けることが一般的です。圧迫がずれると腫れや内出血が長引く原因となるため、医師の指示に従い、必要な期間は固定が緩まないように注意してください。

創部への刺激を避ける

術後のワキは腫れやすく、出血や内出血も起こりやすい状態です。腕を大きく動かす動作や重い荷物を持つ、激しい運動は創部に負担がかかり、腫れや痛みを悪化させることがあります。日常生活でも、腕の動きに気をつけながら、無理をしないようにしましょう。

傷口を触らない・こすらない

術後はかゆみや違和感を感じることがありますが、創部をこすったり押したりすると炎症や感染につながります。傷口は清潔に保ち、無理に触れず、自然治癒を待つようにしましょう。

血行が良くなる行為を控える

飲酒、長時間の入浴、サウナなど血流が良くなる行為は、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。術後1〜2週間は控えることが推奨されます。入浴やシャワーについても、創部を濡らしすぎると感染リスクが高まるため、医師の指示に従うことが重要です。

剪除法の治療を受ける際のポイント

手術

剪除法は、ワキガ治療の中でも高い効果が期待できる治療法です。ただし、切開を伴う手術であるため、執刀医の経験や技術が治療結果や術後経過に大きく影響する点が特徴です。

アポクリン汗腺は皮膚の深い層に広く分布しているため、皮膚を丁寧に反転させながら汗腺を確認し、適切に除去していく必要があります。汗腺が十分に取り除けない場合は再発につながる可能性があり、反対に削りすぎると皮膚の壊死や凹凸などのトラブルを引き起こすことがあります。こうした理由から、執刀医の判断力と丁寧な操作が重要です。

また、確実な止血や皮膚の扱い方、縫合の精度は、術後の腫れ・痛み・傷跡の仕上がりに大きく影響します。さらに、剪除法では術後の圧迫固定や安静期間が重要で、術後管理の方法によってダウンタイムの長さや経過が変わることもあります。

こうした点から、治療を受ける際は、剪除法に精通し、術前の説明から術後のフォローまで丁寧に対応してくれる医師が在籍する医療機関を選ぶことが大切です。

まとめ

クリニック 待合

剪除法は、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を直接取り除くため、根治が可能な治療法です。ただし切開を伴う手術であるため、術後には一定のダウンタイムが必要になります。一般的には術後1〜2週間ほど腫れや痛み、内出血がみられ、創部を安定させるためにガーゼや包帯による圧迫固定を行うことが多くあります。

ダウンタイム中は、「圧迫固定を適切に保つ」「創部へ刺激を与えない」「傷口を触らない・こすらない」といった基本的なケアが重要です。仕事や運動の再開時期についても、無理をせず主治医の判断をもとに進めるようにしましょう。

また、剪除法は執刀医の経験や技術が治療結果や術後経過に大きく影響しやすい手術です。治療を受ける際は、十分な経験と高い技術を持つ執刀医が在籍し、術前の説明から術後のフォローまで丁寧に対応してくれる医療機関を選ぶことが重要です。

ワキガ治療・剪除法は古林形成外科 難波心斎橋院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科 難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が剪除法によるワキガ治療を行っています。

当院では、術中・術後の痛みをできる限り抑えるために、局所麻酔の工夫や術前の十分な説明を行い、患者様に安心して手術を受けていただけるよう努めています。また、手術後の仕上がりにもこだわり、形成外科の縫合技術を活かして、傷あとが目立ちにくく自然な仕上がりを目指しています。

ワキガでお悩みの方や、剪除法による治療をご検討中の方は、当院までご相談ください。

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古林形成外科 難波心斎橋院
古林形成外科 難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供します。
古林形成外科 難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供します。
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