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ワキガ手術はしない方がいい?後悔しないためのポイントを解説!

患者の悩み

大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供しています。

本記事では、「ワキガ手術はしない方がいい」と感じてしまう理由や、後悔につながるケース、そして手術を検討する際に知っておくべきポイントを解説します。ぜひご参考ください。

ワキガ手術はしない方がいい?手術を迷う人が多い理由

ワキガの臭い

「ワキガ手術はしない方がいい」といわれる背景には、手術そのものへの不安や、治療後に後悔したくないという心理が関係しています。実際にワキガの治療を検討している方の中には、「本当に手術が必要なのか」「他の治療で改善できないのか」と迷う方も少なくありません。

ワキガの症状は軽度から重度までさまざまで、すべての人が手術を受ける必要があるわけではありません。軽度のワキガであれば、外用薬やボトックス注射などの薬による治療でも十分に改善が期待できる場合があります。

一方で、手術による治療は「臭いの原因となるアポクリン汗腺を直接取り除く」方法であり、重度のワキガや根治を希望する方に適しています。効果が高い反面、傷跡が残る可能性やダウンタイムが生じる点はデメリットといえます。こうしたリスクを十分に理解せずに手術を受けると、結果的に「手術はしない方がよかった」と感じてしまうケースもあります。

このように、「ワキガ手術はしない方がいい」と感じる理由の多くは、治療法の選択や術後経過に対する不安から生じています。大切なのは、症状の程度や生活スタイルに合わせて最適な治療法を選ぶことです。治療を検討する際には、複数の選択肢を比較し、専門医に相談しながら自分に合った方法を選ぶことが重要です。

ワキガ手術の主な方法と特徴

ワキガの治療

ワキガの手術にはいくつかの方法がありますが、最も代表的なのが「剪除法(せんじょほう)」です。剪除法は「皮弁法(ひべんほう)」とも呼ばれ、重度の腋臭症(ワキガ)に対して保険適用が認められている治療法です。

手術では、ワキの中央部を数センチほど切開し、臭いの原因となるアポクリン汗腺を目視で確認しながら丁寧に取り除きます。アポクリン汗腺を直接除去できる点が最大の特徴で、再発のリスクが低く、根治が期待できます。

剪除法による治療は、外用薬・ボトックス注射・ミラドライなどの非手術的治療と比較して、最も高い治療効果が得られるとされています。海外の報告では、腋臭症患者に剪除法を行った結果、95%以上の患者で臭いの改善が認められたと報告されています 1-2)。

一方で、デメリットもあります。皮膚を切開するため傷跡が残る可能性があること、術後に約1週間ワキを固定する必要がありダウンタイムを伴うこと、さらに執刀医の技術によって仕上がりや効果に差が生じることなどが挙げられます。

このように、剪除法は高い効果が期待できる一方で、ダウンタイムや傷跡のリスクを理解したうえで治療することが大切です。

※参考文献
1)Liu Q, Zhou Q, Song Y, et al. Surgical subcision as a cost-effective and minimally invasive treatment for axillary osmidrosis. J Cosmet Dermatol 9: 44-9, 2010
2)Qian JG, Wang XJ. Effectiveness and complications of subdermal excision of apocrine glands in 206 cases with axillary osmidrosis. J Plast Reconstr Aesthet Surg, 63: 1003-7, 2010

ワキガ手術で後悔する事例と原因

ワキガ治療

ワキガ手術は、臭いの原因となるアポクリン汗腺を直接除去できる効果的な治療法です。しかし、患者様の中には「思っていた結果と違った」「手術をしなければよかった」と感じる方もいます。

ここでは、ワキガ手術で後悔してしまう主な事例と原因について解説します。

傷跡が想像より目立ってしまったケース

ワキガ手術の代表的な方法である剪除法は、皮膚を切開して汗腺を取り除くため、どうしても傷跡が残る可能性があります。とくに、体質的にケロイドをつくりやすい方や、アフターケアを怠った場合には、傷が長期間目立つことがあります。

「もっと傷が小さいと思っていた」と後悔する例も少なくありません。このような後悔を防ぐためには、手術前に傷跡の位置・大きさ・術後ケアの方法について、医師から具体的に説明を受けておくことが大切です。

効果が思ったほど実感できなかったケース

「根治を期待して手術したのに、まだ臭いが残っている」と感じる方もいます。この主な原因として挙げられるのが、執刀医の技術不足によりアポクリン汗腺の除去が不十分だったケースです。

剪除法は、臭いの原因となる汗腺を目視で丁寧に除去する手術ですが、経験や技術が不足していると、汗腺を取り残してしまい、十分な効果が得られないことがあります。このような後悔を防ぐためには、ワキガ手術の実績が豊富で、確かな技術を持つ医師による治療を受けることが大切です。

ダウンタイムが予想以上に長かったケース

ワキガ手術後は、約1週間ほどワキを固定する必要があります。この間は腕を大きく動かせないため、家事や仕事に支障をきたすことがあります。「思ったより長く不便だった」「仕事に早く復帰できなかった」という声もあり、術後の生活制限を軽視していたことが後悔につながるケースも見られます。

こうした負担を軽減するためには、事前にスケジュールを調整し、術後の安静期間を確保しておくことが大切です。

ワキガ手術で後悔しないためのポイント

ワキガの診察

ワキガ手術は、臭いの原因となるアポクリン汗腺を除去し、根治が期待できる治療法です。しかし、患者様によっては期待した結果が得られず、手術後に後悔してしまうケースもあります。

ここでは、ワキガ手術で後悔しないために知っておきたい3つのポイントを解説します。

信頼できる専門医を選ぶ

ワキガ手術の結果は、執刀医の技術と経験によって大きく左右されます。

代表的な手術法である剪除法は、医師が皮膚を切開してアポクリン汗腺を目視で丁寧に取り除く手術です。そのため、汗腺の取り残しや皮膚へのダメージの程度は、医師の技量に大きく依存します。

確実な効果と安全性を得るためには、形成外科専門医やワキガ手術の実績が豊富な医師を選ぶことが重要です。

術後に適切なケアを行う

手術後のケアは、治療の仕上がりに大きく影響します。

術後は医師の指示に従い、ガーゼ交換や固定を適切に行うことが重要です。回復期間中に無理をすると、傷口の開きや色素沈着、傷跡の盛り上がりが残る可能性があります。

安静の期間をしっかりと確保し、仕事や運動への復帰は医師の許可を得てから行いましょう。

手術のメリットとリスクを正しく理解する

「ワキガ手術はしない方がよかった」と感じる多くの方は、術前にリスクやダウンタイムを十分に理解していなかったことが原因です。剪除法は高い治療効果が期待できる反面、傷跡や固定期間などのデメリットも伴います。

手術前には、「どの程度の傷が残るのか」「どれくらい仕事や運動を休む必要があるのか」といった点を、具体的に確認しておくことが大切です。手術内容と生活への影響を理解しておけば、術後のギャップによる後悔を防ぐことができます。

まとめ|後悔しないためのワキガ手術の選び方

ワキガ治療

ワキガ手術は、臭いの原因となるアポクリン汗腺を根本から除去し、根治が期待できる効果的な治療法です。一方で、手術には傷跡やダウンタイム、医師の技術による仕上がりの差といったリスクも伴うため、十分に理解したうえで治療を選択することが大切です。

「ワキガ手術はしない方がいい」と感じてしまう方の多くは、手術前に情報が不足していたり、治療法の選択を誤っていたりするケースが少なくありません。事前に正しい知識を得て、納得したうえで手術を受けることが、後悔を防ぐ第一歩となります。

ワキガ手術には、保険適用となる剪除法をはじめ、複数の方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の症状や希望に合わせて治療法を選ぶことが大切です。また、確かな効果と安全性を得るためには、形成外科専門医やワキガ手術の経験が豊富な医師による治療を受けることが重要です。

ワキガ治療・剪除法は古林形成外科難波院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が剪除法によるワキガ治療を行っています。

当院では、術中・術後の痛みをできる限り抑えるために、局所麻酔の工夫や術前の十分な説明を行い、患者様に安心して手術を受けていただけるよう努めています。また、手術後の仕上がりにもこだわり、形成外科の縫合技術を活かして、傷あとが目立ちにくく自然な仕上がりを目指しています。

ワキガでお悩みの方や、剪除法による治療をご検討中の方は、当院までご相談ください。

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古林形成外科 難波院
古林形成外科 難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供します。
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