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医療コラム

ミラドライとビューホット、どっちを選ぶ?違いと選び方を専門医が解説

ミラドライとビューホット、どっちを選ぶ?

大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。

ワキガや多汗症の「切らない治療」として知られるミラドライとビューホット。どちらも熱の力で汗腺にアプローチする治療ですが、クリニックによって扱う機器や説明が異なるため、どちらを選べばよいか迷ってしまう方は少なくありません。

この記事では、ミラドライとビューホットの仕組みの違いを整理したうえで、効果・安全性・痛み・費用の観点から両者を比較し、症状に合った治療の選び方を解説します。

結論|迷ったら厚生労働省承認の「ミラドライ」が第一の選択肢

ミラドライとビューホットで迷った場合、ワキ汗やワキガの治療では、厚生労働省の承認を受けた医療機器であるミラドライが第一の選択肢になります。

最大の違いは「承認の有無」と「エネルギーの届け方」

ミラドライは、マイクロ波(電磁波の一種)を皮膚の上から照射し、汗腺に熱を加えて働きを抑える治療機器です。日本の厚生労働省と米国FDA(食品医薬品局)の承認を受けており、効果と安全性が審査のうえで認められています。

一方、ビューホットは、極細の針を皮膚に刺し、針の先端から高周波(RF)を照射して汗腺を熱で破壊する治療機器です。日本国内では医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器にあたります。

どちらも切らずに汗腺へアプローチする点は共通していますが、公的な審査を経ているかどうかは、治療を選ぶうえで重要な判断材料です。承認状況を重視するなら、ミラドライが選びやすい治療といえるでしょう。

ミラドライとビューホットの仕組みの違い

ミラドライ:マイクロ波を皮膚の上から「面」で照射する治療

ミラドライは、マイクロ波を皮膚の上から照射し、その熱で汗腺の働きを抑える治療です。マイクロ波は水分に反応して熱を発生させる性質があり、水分を多く含む汗腺に効率よく作用します。

ニオイの原因となるアポクリン汗腺と、汗の原因となるエクリン汗腺の両方に、広い範囲へ均一にエネルギーを届けられることが特徴です。照射中は皮膚表面を冷却しながら治療を進めるため、皮膚へのダメージを抑えられます。針を刺さないため、皮膚に針痕が残る心配もありません。

ビューホット:極細針から高周波を「点」で照射する治療

ビューホットは、多数の極細針が付いたハンドピースをワキに当てて針を刺入し、針の先端から高周波(RF)を照射して汗腺を熱で破壊する治療です。針を刺す深さを細かく調整できるため、汗腺のある層を狙って照射できることが特徴です。

一方で、エネルギーが届く範囲は針の先端周辺が中心となるため、照射の深さや強さの設定によって仕上がりに差が出やすい治療でもあります。また、針を刺すことに伴い、針痕や色素沈着が一時的に残ることがあります。

4つの観点で比較|効果・安全性・痛み・費用

効果:ワキ汗とワキガの両方に対応しやすいのはミラドライ

ミラドライは、広範囲の汗腺へ均一にエネルギーを届けられるため、アポクリン汗腺によるニオイ(ワキガ)と、エクリン汗腺によるワキ汗(多汗症)の両方への効果が期待できます。ニオイに加えて汗の量にも悩んでいる方には、ミラドライが適しています。

ビューホットもワキガへの効果が期待できる治療ですが、エクリン汗腺は皮膚の広範囲に多数存在するため、点で照射するビューホットでは多汗症への対応が難しい場合があるとされています。

なお、どちらの治療も効果には個人差があります。

安全性・承認状況:ミラドライは厚労省・FDA承認、ビューホットは未承認

ミラドライは、厚生労働省と米国FDAの承認を受けた医療機器であり、審査を通じて効果と安全性が確認されています。

一方、ビューホットは日本・米国のいずれでも承認を受けていない未承認医療機器です。未承認であることが直ちに危険を意味するわけではありませんが、公的な審査による裏付けがない点は理解しておく必要があります。

痛み・ダウンタイム・費用相場の違い

どちらの治療も麻酔を使用するため、施術中の強い痛みは抑えられます。術後は、ミラドライでは腫れや赤み、むくみなどが数日から数週間程度みられることがあります。ビューホットでは針痕の赤みやかさぶた、色素沈着などが一時的に残ることがあります。いずれも時間の経過とともに落ち着いていくことが一般的ですが、まれにやけどや神経への影響などが生じるリスクもあるため、事前にリスクの説明を受けることが大切です。

費用はどちらも保険適用外の自由診療で、クリニックによって異なりますが、両ワキでおおむね20万〜35万円程度が目安です。

ミラドライ・ビューホット以外の治療選択肢

外用薬(エクロックゲルなど):保険適用で始めやすいワキ汗治療

エクロックゲルやラピフォートワイプは、原発性腋窩多汗症(明らかな原因のないワキの多汗症)に保険適用となる外用薬です。1日1回ワキに塗る・拭くことで、発汗の指令を伝える物質の働きを抑え、汗の量を減らします。受診のハードルが低く、ワキ汗治療の第一歩として選びやすい一方、使用をやめると効果は続かず、ニオイの主な原因であるアポクリン汗腺への効果は限定的です。

ボトックス注射:一時的にワキ汗を抑える治療

ボトックス注射は、ワキに薬剤を注射して発汗を抑える治療です。施術時間が短く手軽に受けられる一方、効果は数か月程度で薄れるため、継続するには定期的な注射が必要です。汗腺そのものを減らす治療ではないため、根本的な改善を求める場合には他の治療が選択肢となります。

剪除法:保険適用で行われる手術

剪除法は、ワキの皮膚を切開し、医師が目で確認しながらアポクリン汗腺を直接取り除く手術です。中等度以上のワキガでは保険適用となる場合があり、費用を抑えながら根本的な治療を受けることが可能です。

一方で、傷跡が残ることや、術後に固定・安静期間が必要になることなど、日常生活への影響は機器による治療より大きくなります。

ミラドライとビューホットに関するよくある質問

Q1. ミラドライとビューホットはどちらが痛いですか?

どちらも麻酔を使用するため、施術中の強い痛みは抑えられます。術後の痛みや腫れの程度には個人差があるため、痛みに不安がある方は、麻酔の方法や術後の経過について事前に医師へ確認しておくと安心です。

Q2. 効果はどのくらい続きますか?再発しませんか?

熱で破壊された汗腺は基本的に再生しないため、長期的な効果が期待できます。ただし、すべての汗腺を破壊できるわけではなく、残った汗腺の働きにより、汗やニオイをわずかに感じる場合があります。

Q3. ビューホットは未承認と聞きましたが、受けても問題ないのですか?

未承認医療機器による治療は、医師の責任のもとで行われる自由診療であり、治療自体が禁止されているわけではありません。ただし、承認機器と比べて公的な審査による裏付けがない点は理解が必要です。未承認である旨やリスク、国内に承認された機器(ミラドライ)があることについて、クリニックから説明を受けたうえで判断しましょう。

まとめ|ワキ汗・ワキガの治療は厚生労働省承認のミラドライを軸に相談を

ミラドライとビューホットは、どちらも切らずに汗腺へアプローチする治療ですが、エネルギーの種類や照射方法、そして医療機器としての承認状況に違いがあります。ワキ汗やワキガの治療では、厚生労働省・FDAの承認を受け、ワキガとワキ汗の両方への効果が期待できるミラドライが第一の選択肢になります。

どの治療が適しているかは、症状の程度やライフスタイルによって異なります。それぞれの特徴とリスクを理解したうえで、医師の診察を受けて自分に合った治療を選びましょう。

大阪でミラドライは古林形成外科難波心斎橋院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診察から施術まで担当し、患者さま一人ひとりの症状やお悩み、ご希望に応じたワキガ・ワキ汗治療をご提案しています。

ミラドライ治療においては、ミラドライ公式認定医である形成外科専門医が施術を担当し、広範囲ダブル照射を行っています。また、施術前の診察から施術後のフォローまで丁寧に対応し、患者さまが安心して治療を受けられる環境づくりに努めています。

ワキガやワキ汗でお悩みの方、ミラドライ治療をご検討中の方は、当院までご相談ください。

この記事の監修者

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古林形成外科 難波心斎橋院
総括医 古林 玄
日本形成外科学会 形成外科専門医
大阪医科大学卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院にて臨床経験を積み、がん研有明病院および聖路加国際病院では形成外科専門医として幅広い手術に携わる。これまでの経験を活かし、形成外科的視点から適切な切除と再建を行い、可能な限り傷跡の目立たない治療を提供。
日本形成外科学会 形成外科専門医
大阪医科大学卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院にて臨床経験を積み、がん研有明病院および聖路加国際病院では形成外科専門医として幅広い手術に携わる。これまでの経験を活かし、形成外科的視点から適切な切除と再建を行い、可能な限り傷跡の目立たない治療を提供。
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