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医療コラム

ワキガ治療の保険適用条件とは?保険で受けられる治療と自費治療の違い

ワキガの治療

大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。

「ワキガ治療は保険適用になるのか、それとも自費診療になるのか。」
においに悩みながらも、どこまでが保険で治療できるのか分からない、自分は対象になるのだろうかと迷われている方は少なくありません。

本記事では、ワキガが保険適用となる条件や診断方法、重症度の目安、保険診療で受けられる治療内容などについて分かりやすく解説します。

ワキガが保険適用となる条件

ワキガ治療

ワキガ治療は、すべてのケースで保険が適用されるわけではありません。

保険診療の対象となるのは、単なる体臭の悩みではなく、医学的に「腋臭症」と診断され、日常生活や社会生活に支障をきたしていると判断される場合に限られます。

具体的には、ワキの下から強いにおいが持続的に生じ、対人関係や仕事、学校生活などに影響が出ているケースが該当します。これらの状態が医師の診察によって確認され、医学的に治療の必要性があると判断された場合に、保険診療の範囲内で治療が検討されます。

ワキガの診断方法と保険適用の判断基準

ワキガ治療

ワキガの診断は、主に問診と、臭いの重症度を評価する検査を組み合わせて行われます。

問診では、ワキガの発症時期や症状の経過、日常生活や社会生活への影響の有無に加え、家族歴などを確認します。ワキガは遺伝的要因が関与することが多く、家族歴がみられる場合には、腋臭症の可能性が高まると考えられます。

臭いの重症度を評価する検査として代表的なのが、ガーゼテストです。ガーゼテストでは、一定時間ワキの下にガーゼを挟み、その後、医療従事者の嗅覚によってガーゼに付着した臭いを判定します。
ガーゼテストの判定は、一般的に次のような目安で評価されます。

ガーゼテストによる重症度判定

ステージ判定基準
ステージⅠ臭わない
ステージⅡガーゼがわずかに臭う
ステージⅢ鼻にガーゼを近づけると臭う(軽度)
ステージⅣガーゼを近づけなくても臭う(中度)
※横にいてわかる程度
ステージⅴガーゼを手に持っただけで臭う(重度ワキガ)
※人を間に挟んでいてもわかる程度

これらの評価を踏まえ、医師により重度の腋臭症(ワキガ)と診断され、日常生活や社会生活に明らかな支障があると判断された場合に、保険診療での治療が検討されます。

保険適用で受けられるワキガ治療の内容と特徴

手術

腋臭症(ワキガ)と診断された場合、保険適用で行われる治療は外科的治療が中心となります。

現在、保険診療で行われる代表的な方法は、皮膚を切開して原因となるアポクリン汗腺を直接取り除く手術「剪除法(せんじょほう)」です。剪除法は「皮弁法(ひべんほう)」とも呼ばれ、ワキガの原因であるアポクリン汗腺を目で確認しながら切除する手術法です。ワキガ治療の中でも高い効果が期待できる治療法とされています。

手術では、ワキの中央部を約3〜5cm程度切開し、皮膚を反転させてアポクリン汗腺を一つひとつ丁寧に除去します。直視下で汗腺を取り除くことができるため、再発率が低く、根治が期待できます。

一方で、外科手術であるため、術後に一定期間の安静や腕の動きの制限が必要となるなど、ダウンタイムが比較的長くなる傾向があります。また、体質や術後の経過によっては傷あとが残る可能性もあります。

なお、腋窩多汗症(ワキ汗)の保険治療では、外用薬やボツリヌストキシン注射が保険適用の対象となります。ただし、これらは主に発汗を抑える治療であり、ワキガのにおいの原因であるアポクリン汗腺そのものを除去する治療ではない点に違いがあります。

保険適用外(自由診療)のワキガ治療

ミラドライ

ワキガ治療には、保険診療による外科手術のほかに、自由診療で行われる治療法があります。自由診療は、症状の程度にかかわらず、患者さまのご希望に応じて選択できる治療であり、ダウンタイムの短さや傷あとが残りにくい点を重視する方に選ばれる傾向があります。

代表的な治療法が「ミラドライ」です。ミラドライは、重度の原発性腋窩多汗症の治療機器として国内で薬事承認を取得している医療機器で、マイクロ波を用いて汗腺を熱で焼灼・破壊する仕組みです。破壊された汗腺は活動を停止し、その機能が再生することはないため、効果は半永久的とされています。

ワキガの根治を目指す治療としては、剪除法などの外科的手術が一般的ですが、切開を伴うため、傷あとが残る可能性があります。その点、ミラドライはメスを使用せずに施術が可能で、身体への負担が比較的少なく、ダウンタイムが短い点が大きな特徴です。

一方で、ミラドライは保険適用外の自費診療となるため、治療費は全額自己負担となります。費用は医療機関によって異なりますが、1回の施術で20万円から40万円程度が一般的であり、経済的な負担を考慮する必要があります。

ワキガ治療の保険適用に関するよくある質問

ワキガの診察

自分では強い臭いだと思っていますが、保険適用になるか不安です。

保険適用の可否は、自己判断では決めることができず、医師の診察に基づいて判断されます。問診やガーゼテストなどをもとに総合的に評価されますので、気になる場合はまず医療機関で相談することが大切です。

軽度のワキガでも保険適用になりますか?

軽度の場合は、保険適用とならないことがあります。保険診療の対象となるのは、医師により腋臭症と診断され、日常生活や社会生活に支障があると判断された場合です。
臭いの程度が軽く、医学的に治療の必要性が低いと判断された場合には、自由診療での治療が提案されることがあります。

未成年でもワキガ治療は保険適用になりますか?

未成年であっても、医師により重度の腋臭症と診断され、日常生活に支障があると判断された場合には、保険適用となる可能性があります。ただし、成長段階にあることを踏まえ、手術の時期については慎重に検討されます。保護者の同意も必要となります。

保険診療と自由診療は同時に受けられますか?

同一の疾患・同一の治療目的に対して、保険診療と自由診療を併用することは原則として認められていません。例えば、同じワキガに対して一部を保険、一部を自費で行うことはできません。ただし、診断結果に応じて治療方法を選択することは可能です。

ミラドライは保険適用になりますか?

ミラドライは、保険適用外の自由診療となります。重度の原発性腋窩多汗症に対する医療機器として承認されていますが、自費診療となる点に注意が必要です。

ワキガ治療は古林形成外科難波院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。

当院では、剪除法、ミラドライなどの治療を行っており、症状の程度やライフスタイル、ご希望に合わせた治療のご提案が可能です。

ワキガでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

この記事の監修者

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古林形成外科 難波心斎橋院
総括医 古林 玄
日本形成外科学会 形成外科専門医
大阪医科大学卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院にて臨床経験を積み、がん研有明病院および聖路加国際病院では形成外科専門医として幅広い手術に携わる。これまでの経験を活かし、形成外科的視点から適切な切除と再建を行い、可能な限り傷跡の目立たない治療を提供。
日本形成外科学会 形成外科専門医
大阪医科大学卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院にて臨床経験を積み、がん研有明病院および聖路加国際病院では形成外科専門医として幅広い手術に携わる。これまでの経験を活かし、形成外科的視点から適切な切除と再建を行い、可能な限り傷跡の目立たない治療を提供。
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