【ワキガの原因】遺伝との関係や汗腺の仕組み、においを強める要因を解説!
大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。
わきの下のにおいが気になり、「自分はワキガなのではないか」「原因は何なのだろう」と悩まれている方は少なくありません。ワキガ(腋臭症)は、体質や遺伝的な要因が深く関係する症状であり、その仕組みを正しく理解することが、適切な対策や治療を検討するための第一歩となります。
本記事では、ワキガのにおいが発生するメカニズムをはじめ、遺伝や体質との関係、においが悪化する要因、セルフケアのポイントや医療機関で行われる治療の選択肢について、分かりやすく解説します。
ワキガとは?においが発生するメカニズム

ワキガとは、わきの下から特有の強いにおいが生じる状態を指し、医学的には「腋臭症」と呼ばれます。においの感じ方には個人差がありますが、日常生活や対人関係に影響を及ぼすこともあり、悩みを抱えている方は少なくありません。
ワキガのにおいが発生するメカニズムには、「アポクリン汗腺」から分泌される汗が関係しています。人の汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の二種類があります。エクリン汗腺から分泌される汗は、ほとんどが水分で無色透明であり、においはほとんどありません。一方、アポクリン汗腺から分泌される汗には、脂質やタンパク質などの成分が含まれています。
アポクリン汗腺の汗そのものには強いにおいはありませんが、皮膚の常在菌によって分解される過程で、低級脂肪酸やアンモニアなどの揮発性物質が生じます。これらの物質が、ワキガ特有の刺激的なにおいの原因となります。
ワキガの主な原因は「遺伝」と「体質」

ワキガの発症には、遺伝的な要因と体質が大きく関係しています。日常のケア不足や不潔さが原因と誤解されることもありますが、実際には生まれ持った体の特徴による影響が大きい点が特徴です。
ワキガと遺伝の関係
ワキガは遺伝しやすい体質の一つとされており、両親や近親者にワキガの方がいる場合、同様の体質を受け継ぐ可能性が高くなります。特に、アポクリン汗腺の数や発達の程度は遺伝の影響を受けやすく、においの強さに関与します。
ただし、必ずしも家族全員に症状が現れるわけではありません。体質や生活環境の違いによって、においの強さや自覚の程度には個人差があります。
体質やホルモンバランスによる影響
アポクリン汗腺は思春期以降に活発になるため、ワキガの症状は第二次性徴をきっかけに自覚されることが多くなります。また、皮脂の分泌量が多い方や、わきの下が蒸れやすい体質の方では、皮膚の常在菌が増えやすく、においが強くなりやすい傾向があります。
さらに、ホルモンバランスの変化も影響します。思春期、妊娠・出産期、更年期など、ホルモン環境が大きく変わる時期には、汗や皮脂の分泌が増え、ワキガのにおいが強く感じられることがあります。加えて、ストレスや緊張によって汗の分泌が促進される場合もあり、体質と心理的要因が重なることで、症状がより目立つこともあります。
後天的に臭くなることはある?においを悪化させる要因

ワキガの本質的な原因は遺伝や体質によるものですが、もともとの体質に加えて、生活習慣や周囲の環境の影響によって、においが強く感じられるようになることはあります。いわゆる「後天的にワキガになる」というよりも、「ワキガのにおいが悪化する要因が重なる」と捉えるのが適切です。
皮膚環境の悪化
わきの下は湿度が高く、汗や皮脂がたまりやすい部位です。制汗剤やデオドラント製品を過度に使用したり、十分に洗い流せていない状態が続いたりすると、皮膚の常在菌のバランスが乱れ、においの原因となる菌が相対的に増えやすくなります。
その結果、アポクリン汗腺から分泌された汗が分解されやすくなり、においが強く感じられることがあります。
食生活の乱れ
脂質や動物性タンパク質を多く含む食事が続くと、汗や皮脂中の成分が変化し、においの元となる物質が増えやすくなると考えられています。また、香辛料やアルコールの摂取量が多い場合も、汗のにおいが強く感じられることがあります。
ストレスや生活リズムの乱れ
精神的な緊張やストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ、汗の分泌量が増えることがあります。睡眠不足や不規則な生活も、ホルモンバランスや皮膚の状態に影響し、結果としてにおいの悪化につながることがあります。
ワキガの主な対策と治療法の選択肢

ワキガの症状を抑えるためには、まず日常生活におけるセルフケアを行うことが大切です。セルフケアとしては、次のような対策が有効です。
- ワキを清潔に保つ
- 運動を定期的に行う
- 規則正しい食生活を送る
- 喫煙や飲酒を控える
これらのセルフケアによって、においの軽減が期待できる場合もありますが、体質や症状の程度によっては、十分な改善が得られないことも少なくありません。そのような場合には、医療機関での専門的な治療を検討することが推奨されます。
医療機関では、外用薬やボトックス注射、手術(剪除法)、ミラドライなど、複数の治療法の中から、患者さま一人ひとりの症状やご希望、生活スタイルに合わせて適切な治療が選択されます。ワキガはコンプレックスにつながりやすい疾患でもあるため、気になる症状や悩みがある場合には、我慢せず早めに専門医へ相談することが大切です。
ワキガの原因に関してよくある質問

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ワキガは清潔にしていないことが原因なのでしょうか?
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ワキガは、日常のケアが十分でないことだけが原因で起こる症状ではありません。ワキガの本質的な要因は、アポクリン汗腺の数や発達の程度といった体質によるものです。毎日入浴やケアを行っていてもワキガの症状が現れる方はいますし、ケアの程度にかかわらず症状が目立ちにくい方もいます。
ただし、わきの下の皮膚環境が乱れると、においの原因となる物質が生じやすくなり、症状が強く感じられることがあります。そのため、清潔を保つことは、ワキガそのものを治すものではありませんが、においの悪化を防ぐうえで重要です。
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大人になってから急にワキガになることはありますか?
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ワキガそのものは、主に思春期以降にアポクリン汗腺が発達することで自覚されることが多い症状です。
大人になってから突然ワキガ体質に変わるというよりも、ホルモンバランスの変化や生活習慣の影響によって、においが目立つようになるケースが多いと考えられます。妊娠・出産、更年期、強いストレスなどをきっかけに、症状を自覚するようになる方もいます。
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ストレスが原因でワキガが悪化することはありますか?
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ストレスや緊張は、汗の分泌を促進する要因の一つです。特に精神的な影響を受けやすい方では、ストレスが重なることで発汗量が増え、結果としてにおいが強く感じられることがあります。
体質的な要因に心理的な要素が加わることで、症状が目立つケースも少なくありません。
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食生活を改善すればワキガは治りますか?
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食生活の見直しによって、においが軽減する可能性はありますが、体質そのものを根本的に変えることは難しいとされています。脂質や動物性タンパク質の多い食事、アルコールや香辛料の過剰摂取は、汗や皮脂の性質に影響し、においを強く感じさせる要因となることがあります。
食事改善はあくまで補助的な対策であり、根本的な治療にはつながらない点に注意が必要です。
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ワキガは年齢とともに自然に治りますか?
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加齢によりアポクリン汗腺の働きが徐々に低下することで、においが弱くなる方もいます。しかし、必ずしも自然に治るとは限らず、年齢を重ねても症状が続く方もいます。
また、加齢による皮膚環境の変化や別の体臭が加わることで、においの質が変わる場合もあります。
ワキガ治療は古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。
当院では、ミラドライ、剪除法、ボトックス注射などの治療を行っており、症状の程度やライフスタイル、ご希望に合わせた治療のご提案が可能です。
ワキガでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

