耳垢が湿っているとワキガ?体質診断とにおいの改善法を解説!
大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、ワキだけでなく耳の中(外耳道)にも分布しており、ワキガ体質と耳垢の乾湿性には一定の関連があることが知られています。
本記事では、ワキガと耳垢の関係を解説するとともに、ワキガ体質のセルフチェック方法、日常生活でできる対策、さらに医療機関で行われる治療の選択肢までご紹介します。
ワキガと耳垢の関係

「耳垢が湿っているとワキガになりやすい」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に、ワキガ(腋臭症)と耳垢の性状には、医学的に一定の関連があることが分かっています。
ワキガは、ワキの下に存在するアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚表面の常在菌によって分解されることで、特有のにおいが生じます。このアポクリン汗腺は、ワキだけでなく耳の中(外耳道)にも分布しています。そのため、アポクリン汗腺が発達している体質の方では、耳垢が乾燥せず、粘り気のある湿った状態になりやすい傾向があります。
ただし、耳垢が湿っているからといって、必ずしもワキガの症状が出るわけではありません。ワキガのにおいの強さには、アポクリン汗腺の量や活動性に加え、生活習慣、皮膚の状態、日常のケアなど、複数の要因が関与します。
耳垢によるワキガ体質の自己診断

ワキガ体質かどうかを判断する際、耳垢の状態は比較的分かりやすいセルフチェックの目安になります。
耳掃除をした際に、耳垢が黄色から茶色で湿っており、指や綿棒にべったり付着する場合は、アポクリン汗腺が発達しており、ワキガ体質の可能性があります。一方で、耳垢が白っぽく乾燥していて粉状の場合は、ワキガ体質である可能性は比較的低いと考えられます。
また、耳垢以外にも、ワキガ体質の方にみられる特徴がいくつかあります。以下の項目に複数当てはまる場合、ワキガ体質である可能性が高まります。
- 耳垢が湿っている
- 家族にワキガの人がいる
- ワキ毛が濃い
- ワキ汗が多く、衣類が湿りやすい
- シャツや下着のワキ部分に黄ばみがつきやすい
- 思春期以降に体臭が強くなった
- 緊張やストレスを感じると体臭が強くなる
ワキガの臭いを改善する方法(セルフケア)

ワキガの臭いを抑えるためには、まず日常生活の中でのセルフケアが大切です。ここでは、ワキガの症状を抑えるためのセルフケアのポイントをご紹介します。
ワキを清潔に保つ
ワキガ対策の基本となるのが、ワキを清潔に保つことです。ワキガの臭いは、アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。そのため、汗をこまめに拭き取り、皮膚表面の菌の増殖を抑えることが、臭いの軽減につながります。
入浴時にはワキを丁寧に洗い、外出先では制汗剤や抗菌作用のあるボディシートを活用するのも有効です。
規則正しい食生活を意識する
日常的な食生活も、ワキガの臭いに影響します。
脂質や動物性タンパク質を過剰に摂取すると皮脂分泌が増え、臭いが強くなることがあります。香辛料の強い料理や偏った食事を控え、野菜や魚を中心としたバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
喫煙や飲酒を控える
タバコに含まれるニコチンやアルコールの過剰摂取は、交感神経を刺激して発汗を促し、ワキガの臭いを強める原因となります。生活習慣の一環として、過度な飲酒や喫煙を控えることで、臭いの悪化を防ぐことが期待できます。
適度な運動を行う
適度な運動は新陳代謝を促し、汗腺の働きを整えるのに役立ちます。また、運動によるストレス軽減や自律神経の安定は、発汗量や臭いの変動を抑える間接的な効果も期待できます。
ワキガ治療の選択肢(医療機関でできること)

日常生活でのセルフケアを続けてもワキガの臭いが改善しない場合は、医療機関での専門的な治療が推奨されます。医療機関では、症状の程度や患者さまの希望に応じて、複数の治療法の中から適切な方法が選択されます。
外用薬
外用薬としては、エクロックゲルやラピフォートワイプが主に使用されます。これらは原発性腋窩多汗症に対して保険適用があり、神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えることで発汗量を減少させます。
効果の現れ方には個人差があり、一定期間の継続使用が必要です。また、使用を中止すると再び発汗が増えるため、継続的な使用が前提となります。ワキガの原因となるアポクリン汗腺への直接的な作用は限定的で、軽症例や補助的治療として用いられることが多い治療法です。
ボトックス注射
ボトックス注射は、重度の原発性腋窩多汗症に対して保険適用が認められている治療法です。A型ボツリヌス毒素が神経末端に作用し、アセチルコリンの放出を抑制することで発汗を抑えます。
治療後数日で効果が現れ、効果はおよそ4〜6か月持続します。効果を維持するためには、一定の間隔で繰り返し治療を行う必要があります。発汗量を減らすことで、臭いを間接的に軽減したい方に適した治療法です。
手術(剪除法)
手術治療としては、剪除法(せんじょほう)が一般的です。剪除法は皮弁法とも呼ばれ、ワキガ(腋臭症)に対して保険適用が認められている標準的な治療法です。
手術では、ワキの皮膚を数センチ切開し、臭いの原因となるアポクリン汗腺を目視下で直接切除します。原因となる汗腺を取り除くことで、ワキガの根治が期待できる治療法です。
ミラドライ
ミラドライは、マイクロ波を照射して汗腺を熱で破壊し、発汗を抑制する治療法です。破壊された汗腺は再生しないため、半永久的な効果が期待できるとされています。国内では、原発性腋窩多汗症の治療機器として薬事承認を取得しています。
皮膚を切開しない低侵襲な治療で、傷跡が残らない点が特徴ですが、保険適用外の自由診療となります。手術に抵抗がある方や、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方に適した治療法です。
まとめ

ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、ワキだけでなく耳の中(外耳道)にも分布しています。そのため、アポクリン汗腺が発達している体質の方では、耳垢が乾燥せず、粘り気のある湿った状態になりやすい傾向があります。
さらに、「家族にワキガの人がいる」「衣類のワキ部分に黄ばみがつきやすい」などの特徴がみられる場合には、ワキガ体質が疑われます。
ワキガの臭いを抑えるためには、まず日常生活におけるセルフケアを行うことが大切です。しかし、セルフケアを続けても十分な改善がみられない場合には、医療機関での専門的な治療が推奨されます。
ワキガはコンプレックスになりやすく、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。ワキガの症状でお悩みの方は、医療機関で相談することが大切です。
ワキガ治療は古林形成外科 難波心斎橋院

大阪府大阪市の古林形成外科 難波心斎橋院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた、ワキガ治療をご提供しています。
当院では、ミラドライ、剪除法、ボトックス注射などの治療を行っており、症状の程度やライフスタイル、ご希望に合わせた治療のご提案が可能です。
ワキガでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

