ミラドライは再発する?原因や再発した場合の対処法を解説!
大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では、形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供しています。
このような疑問はありませんか?
「ミラドライ治療後にワキ汗やワキガが再発することはあるの?」
「ミラドライ治療で再発を予防するためのポイントは?」
本記事では、こうした疑問をお持ちの方に向けて、ミラドライ治療後の再発リスクや再発を予防するためのポイントなどについて解説します。
ミラドライ治療後にワキ汗やワキガは再発する?
ミラドライは、腋窩多汗症(ワキの多汗症)やワキガの治療法として施術が行われています。しかし、治療を受けた患者さまの中には、治療後にワキ汗やワキガの症状が再発するケースもあります。
ここでは、ミラドライ治療後に症状が再発する原因について解説します。
汗腺が残っている
ミラドライ治療後に症状が再発する原因の1つに、汗腺(汗を分泌する組織)が残ることが挙げられます。ミラドライは、マイクロ波を用いて熱で汗腺を焼灼・破壊する治療法です。
しかし、1回の照射では、すべての汗腺を破壊できるわけではなく、2〜3割の汗腺が残るとされています。治療直後は残った汗腺もダメージを受け、一時的に症状は落ち着きますが、時間の経過とともに汗腺が再び活動を始めることで、症状が再発する場合があります。
医師の経験不足
医師の経験不足も、症状の再発につながる原因の1つです。一見すると、ミラドライはワキに照射するだけの簡単な治療のように見えますが、実際には高度な技術と経験が必要です。
例えば、照射範囲が狭すぎたり、出力が不足していたりすると、汗腺を十分に破壊できない可能性があります。また、適切な施術方法は患者様ごとに異なるため、その見極めにはミラドライ治療に関する深い知識と技術が必要です。
新しい汗腺が成長している
未成年でミラドライ治療を受けた場合、新しい汗腺が成長して症状が再発する可能性があります。
特に、思春期は汗腺が発達しやすい時期です。このため、既存の汗腺を破壊しても、成長過程で新しい汗腺が形成される場合があります。その結果、ワキ汗やワキガの症状が再び現れる可能性があります。
そもそもミラドライとはどんな治療?
ミラドライは、ワキ汗やワキガの治療に用いられる医療機器です。国内では、重度の腋窩多汗症の治療機器として薬事承認を受けています。
ミラドライの特徴は、「マイクロ波」を利用して汗腺を熱で焼灼・破壊し、発汗やニオイを抑制する効果が期待できる点です。手術のような傷が残らず、日常生活への影響が少ないことも大きなメリットです。施術後は、一時的に腫れや痛み、赤み、内出血などの症状が現れる場合がありますが、数日から1週間程度で落ち着くことが一般的です。
ミラドライによる治療は保険適用外ですが、切らずにワキガの根治が可能な治療法として、注目を集めています。
ミラドライで再発を予防するためのポイント
ミラドライ治療で再発を予防するためには、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。ここでは、具体的な対策について解説します。
信頼性の高いクリニックを選ぶ
ミラドライの再発を予防するためには、信頼性の高いクリニックを選ぶことが重要です。信頼できるクリニックの特徴としては、以下が挙げられます。
- 豊富な治療実績がある
- 治療後のアフターケアが充実している
- 医師の対応が丁寧
ミラドライは医師の技術や経験によって治療効果に差が出る可能性があるため、信頼性の高いクリニックを選ぶことが再発リスクの低下につながります。
広範囲ダブル照射など効果的な施術を受ける
ミラドライの「広範囲+ダブル照射」は、通常よりも広い範囲に照射を行い、さらに同じ範囲に対して照射を重ね打つ方法(ダブル照射)です。これにより、汗腺を広範囲にわたり確実に破壊し、ワキガの再発原因となる汗腺の生き残りを防ぎます。
「広範囲+ダブル照射」によるミラドライ治療は、治療効果を最大限に引き出し、再発リスクを大幅に低減させる効果が期待できます。
ミラドライを受ける際は医師の説明をしっかりと聞く
ミラドライ治療を受ける際には、医師からの説明をしっかりと聞くことが大切です。
特に重要なのは、1回の治療でどの程度の効果が期待できるのかという点です。ミラドライは、1回の照射で多くの汗腺を破壊することが可能ですが、すべての汗腺を完全に破壊できるわけではありません。この点を理解せずに治療を受けると、期待と現実のギャップが生じる可能性があります。
また、治療後の注意事項についても、医師の説明をよく聞く必要があります。説明を正しく理解し、適切なケアを行うことで、ミラドライの特性を把握したうえで安心して治療に臨むことができます。
ワキ汗やワキガが再発した場合の対処法
ミラドライ治療後にワキ汗やワキガが再発した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な対処法について解説します。
ミラドライによる治療を再度行う
ミラドライの施術を受けた回数が1回目の場合は、2回目の治療を検討してみましょう。
前述のように、ミラドライを1回受けただけでは、すべての汗腺を破壊しきれない可能性があります。再度ミラドライ治療を受けて、残った汗腺を破壊することで、多汗症やワキガの症状改善が期待できます。
また、クリニックによっては2回目の治療時の費用を抑えたプランを提供している場合もあるため、まずは医師に相談してみましょう。
ミラドライ以外の治療を行う
再発した症状を改善する方法として、ミラドライ以外の治療を検討するのもおすすめです。ワキ汗やワキガを改善するための治療法には、以下が挙げられます。
- 外用薬
- ボトックス注射
- 手術(剪除法)
外用薬による治療では、神経に作用して発汗を抑える薬剤や、汗腺を塞ぐ作用を持つ薬剤を患部に塗布することで、発汗の抑制が期待できます。ボトックス注射では、ワキに薬剤を注射し、神経の働きを抑制することで、発汗を抑える効果があります。
剪除法(せんじょほう)は、皮膚を切開して汗腺を直接除去し、ワキガの根治を目指す治療法です。これらの治療法はそれぞれ特徴が異なります。医師と相談しながら、自分に適した治療法を選択することが重要です。
まとめ|ミラドライの再発に注意しよう
ミラドライは、マイクロ波を用いてワキ汗やワキガを改善する治療法です。
しかし、1回の照射や照射範囲の狭さ、医師の経験不足などが原因で、汗腺が完全に破壊されず、症状が再発する可能性があります。
症状の再発を予防するためには、信頼性の高いクリニックを受診し、広範囲ダブル照射など効果的な施術を受けることが重要です。また、ミラドライ治療を受ける際には、その治療のメリット・デメリットを十分に理解しておくことも大切です。
ワキガ治療は当院までご相談ください
大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、ミラドライや剪除法、ボトックス注射などによるワキガ治療を行っています。
当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、患者さま一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドのワキガ治療を行います。ミラドライの施術においても、再発リスクを防ぎ、施術時の安全性を高めるため、形成外科専門医による広範囲ダブル照射を実施しています。
ワキガでお悩みの方は、当院までご相談ください。