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医療コラム

ミラドライの2回目の治療は可能?再施術のタイミングと注意点を解説!

ミラドライ

大阪府大阪市の古林形成外科難波院です。当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供しています。

本記事では、ミラドライの2回目の治療が可能かどうか、再施術を行う際の適切なタイミングや注意点について解説します。ぜひご参考ください。

ミラドライの2回目の治療は可能?

ワキガの治療

結論からいうと、ミラドライの2回目の治療は可能です。

ミラドライは、マイクロ波の熱によって汗腺を破壊し、ワキガやワキ汗の症状を軽減する治療法です。しかし、施術を受けた方の中には、1回の施術だけでは十分な効果を実感できない場合があります。そのようなケースでは、2回目の施術を検討することがあります。

ミラドライの2回目の治療が検討されるケース

  • 1回目の治療で汗や臭いがある程度減少したものの、まだ症状が気になる場合
  • 左右のワキで効果に差が出てしまった場合

2回目の施術が検討されるタイミング

ワキガ治療

ミラドライの2回目の施術は、一般的に1回目から3か月〜半年ほどの間隔を空けて行うことが推奨されています。これは、最初の施術による効果が安定するまでに時間を要することや、マイクロ波の熱でダメージを受けた組織が回復するまでに一定の期間が必要なためです。

ただし、適切な施術間隔は1回目の施術方法や効果の現れ方によって異なります。2回目の施術を検討する際には、必ず医師に相談し、ご自身の症状や状態に応じて判断することが大切です。

ミラドライの2回目の効果について

ワキガの診察

ミラドライは、1回目の治療で十分な効果が得られなかった場合でも、2回目の施術を行うことでさらなる改善が期待できます。ただし、効果の現れ方には個人差があり、施術範囲や照射の強さによっても異なるため注意が必要です。

発汗量のさらなる減少

通常、ミラドライの1回目の照射では全体の7〜8割程度の汗腺が熱で破壊されるとされています。残存した2〜3割の汗腺に対して2回目の施術を行うことで、より多くの汗腺を破壊でき、発汗量の減少が期待できます。

ワキガの臭いの軽減

ワキガの原因となるアポクリン汗腺が残存している場合、2回目の施術でさらに破壊することが可能です。これにより、1回目では十分に改善できなかったワキガの臭いに対しても、より高い改善効果が期待できます。

左右差の調整

ミラドライは両わきに施術を行いますが、患者さんによっては1回目の施術後に左右で効果の差が出ることがあります。例えば、片側の汗や臭いが強く残ると、日常生活に支障をきたす場合もあります。そのような場合、2回目の施術では効果が不十分な側を中心に追加照射を行うことで、左右差を整えることが可能です。

ミラドライ以外の治療法を検討すべきケース

手術

ミラドライの施術を受けても思ったほどの効果が得られなかった場合は、他の治療法を検討することも重要です。ワキ汗やワキガの治療には、外用薬やボトックス注射、そして手術療法があります。その中で、ワキガの根治治療を目指す場合には「手術療法」が主な選択肢となります。

ワキガ手術「剪除法(皮弁法)」について

ミラドライ治療を受けたものの、ワキ汗やワキガの症状が十分に改善されなかった方には、「剪除法(せんじょほう)」による手術治療が有効な選択肢となります。

剪除法は「皮弁法(ひべんほう)」とも呼ばれる手術法で、ワキを数センチ切開し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を目視下で確認しながら直接除去する方法です。汗腺を確実に取り除くことができるため、ワキガの根治が期待できる治療法とされています。

この剪除法は、外用薬、ボトックス注射、ミラドライなどの治療法と比較して、最も高い治療効果が期待できるとされています。実際、海外の報告では、剪除法を受けた腋臭症(ワキガ)患者のうち95%以上で臭いの改善が確認されたと報告されています 1,2)。

ただし、剪除法は執刀医の技術が効果や手術後の傷跡に大きく影響するとされており、その点には十分な注意が必要です。

【参考文献】
1)Liu Q, Zhou Q, Song Y, et al. Surgical subcision as a cost-effective and minimally invasive treatment for axillary osmidrosis. J Cosmet Dermatol 9: 44-9, 2010
2)Qian JG, Wang XJ. Effectiveness and complications of subdermal excision of apocrine glands in 206 cases with axillary osmidrosis. J Plast Reconstr Aesthet Surg, 63: 1003-7, 2010

まとめ

クリニック 待合

ミラドライを受けた患者様の中には、1回の施術だけでは十分な効果が得られない場合があります。そのようなケースでは、2回目の施術を検討することがあります。一般的に、2回目の施術は1回目から3か月〜半年ほどの間隔を空けて行うことが推奨されています。

ミラドライの2回目の施術では、「発汗量のさらなる減少」「ワキガの臭いの軽減」「左右差の調整」といった効果が期待できます。

ただし、1回目の施術で効果が不十分だった場合には、2回目の施術だけでなく、他の治療法を検討することも重要です。特に、ミラドライを受けてもワキ汗やワキガの症状が十分に改善されなかった場合には、「剪除法」による手術が有効な選択肢となります。

いずれの場合も、追加治療を検討する際には専門医に相談し、ご自身の症状や状態に合わせて治療法を選択することが大切です。

ワキガ治療は古林形成外科難波院

古林形成外科難波院

大阪府大阪市の古林形成外科難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供しています。

当院では、ミラドライ、剪除法、ボトックス注射などの治療を行っており、症状の程度やライフスタイル、ご希望に合わせた治療のご提案が可能です。また、ミラドライで十分な効果が得られなかった方に対する、剪除法による治療も行っております。

ワキガでお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

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古林形成外科 難波院
古林形成外科 難波院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療をご提供します。
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